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自分探しと楽しさについて

自分探しと楽しさについて (集英社新書)

自分探しと楽しさについて (集英社新書)


森博嗣新書3部作の第4作目?!


自分探しというのは、実に魅力的。
今の自分は、かりそめの姿。
本当の自分はもっとすばらしく有能なはず。
もしかしたら容姿までももっとかっこよくなっている?
そんな自分なら、本当に探したくなるもんだが・・・。


残念ながら、そんなものはないと思うのですが、若い方にとってはちがうのかな。


今回の1作では、森博嗣流に、自分さがし、楽しみについての考察が。
アプローチを変えるだけで、けっこう楽しみを身近に感じられるようになるのが不思議。


あれもしたい、これもしたい、なのに出来ない自分がすごく不満だったけれど、
あれのせいで、これのせいで出来ないという、言い訳はたくさん出来るわけで。


でも、そんな言い訳を少しずつ溶かしていけば、夢に近づいていくことが出来そうな気がほんのりとしてくる。
悩みばかりでいやだけれど、悩み、求めること自体が、第1歩なのだと思うと、ちょっと気持ちが明るくなる。


「たとえば、ぽんと背中を叩かれるだけで、気持ちが楽になるような一瞬がある」(帯より)
森先生の一言で、だれかの背中が、ぽんと叩かれることがたくさんあればいいなと思います。