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手作りと、読書と、あれこれ・・・

大雪といえば

 佐々木譲//暴雪圏。

暴雪圏

暴雪圏


 舞台は北海道十勝平野、彼岸の頃におそってくる爆弾低気圧による暴風と大雪で閉ざされた町での、一昼夜。こんな田舎町によりによってと、いうくらい事件がおこり、川久保巡査部長は大忙し。もちろん、それぞれの事件は丁寧に書かれ、最終地点に収束していくわけですが、幕切れはあっけなく「えー、ここで終わっちゃうのー!」という感じで、ちょっと放り出された気分に。もっともっと読んでいたい、「どうなったの?」がたくさんの残った読後感でした。
 前作制服捜査では、まだ駐在所勤務に馴染んでいない川久保巡査長が、本作では町の人に馴染んでいるようなのでその点でもほっとしました。
 それにしても、経験のない方にはわかりづらいと思いますが、当地は、雪が下から降ってきます。というか、吹き上げてきます。近所の家も見えないくらいの吹雪の中にいると、隔絶された世界に自分一人という気分になってきます。いつか止むときが来ると思っていても、もしかしたらこのまま埋もれてしまうのでは…、と少し思ったり。一時にどっさと降るのではなく、休み休みにしてもらいたいものです。