本棚を見てみたい
本日の穂村弘さんのエッセイ(道新・「目が覚めたら」)がおもしろかった。
たしかに、人のお家って興味あるけれど、自分の家にはあまり関心を持ってもらいたくないなぁ。
たとえば、テレビ画面で、大学教授の研究室が写ったりする。たいていバックは、書棚で、もうこれでもかって言うぐらい本が詰まっていて、縦にも横にもぎっしりで、あろう事か前後に二重になっていたり・・・。
こんなにたくさん本を読むんだとか、この辺に興味があるのかとか、こんなにぐちゃぐちゃで書類の在りかがわかるのかなとか、案外雑だなとか、思う。
きちんと整理整頓された書棚の先生に関しては、これは飾り用の書棚かなとか、几帳面すぎるなとか・・・。
余計なお世話ですね。
とにかく自分がそう思うからこそ、他の人もそう思うだろうと考えるので、とても他人には見せられない。
見事な三段論法だ。
本棚には、人間の本性が表れる、と私は思う。
だから他の人には見られたくない。
でも、好きなあの人の本棚は見たい。
と、言うわけで、私の好きな穂村さんちの本棚には、きっとこんな本があるのだ、と想像を膨らませた本がこちら。
- 作者: 穂村弘
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2010/04/22
- メディア: 単行本
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表紙が酒井駒子だ。それだけでもすばらしい。しかも中身は、穂村さんちの本棚に並んでいるであろう絵本たち。
この本自体が宝物ではないか。
そして、絵本を語る穂村さんの熱さといったら・・・。うっとりです。
エッセイで見る穂村さんは、中年でちょっとイケてない感を演出していますが、実物は、きっと違う、はず。
筋骨隆々ではなさそうだなぁ。ちょっと細身で、身長が高いのでちょっと猫背っぽくなっちゃうけれど、古書店の高い棚に手を伸ばすときは、キラキラとした目で・・・。
まぁ、ともかく。
大好きな穂村さんの大好きな絵本をちょっと読んでみようかなという気になったのでした。