手作りと、読書と、あれこれ・・・

宮部みゆきの時代物は、やっぱり良いなぁ。

何というか安心できる。
 あんじゅうは、表紙に出ている真っ黒い奴。

あんじゅう―三島屋変調百物語事続

あんじゅう―三島屋変調百物語事続

 ある事情で、怪異な物語を百編、集めることになった三島屋のおちかさんと、その周りに人物が、本当にいい人で・・・。
 最後には、何だかすばらしいチームが結成されたようで、おちかさんよかったね、と心から思ってしまう。

おそろし 三島屋変調百物語事始

おそろし 三島屋変調百物語事始

 本作が「おそろし」につづく、三島屋シリーズの2作目だが、百物語になるなら、まだまだたくさん読めるわけで、非常に楽しみなシリーズの一つになった。
 小暮写真館も、よかったけれど、こちらも味わい深い。
 時代物は、その背景や心情を慮る分、難しく感じてしまうことが多いが、宮部さんの時代物は、説明くさいわけでもなく、時代特有の生活感がきちんと書かれているように思う。
 厚い本だけれど、気にならない。むしろもっと読みたい。

 また、文芸書には珍しいと思うけれど、イラストというより挿絵がたくさん入っている。
 南伸坊さんの書くところの、それぞれのキャラクターは、とってもナイス。

なるべく間を開けずに、次作が読めますように願っております。



ところで、あんじゅうオリジナルグッズの、リュック。
とってもかわいいんですけど。