マドレーヌ夫人はバイリンガル
- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/01/27
- メディア: 新書
- 購入: 16人 クリック: 104回
- この商品を含むブログ (107件) を見る
かのこちゃんは小学校一年生。マドレーヌは、猫。お父さんとお母さんと、犬のとの暮らしぶりが、マッキーメらしい語り口で綴られていて、ほのぼのしてしまった。
ホルモー、鹿と来て今度は猫や犬がしゃべるんですよ。
かのこちゃんとすずちゃんの一年生らしい交流もかわいらしい。
クラスの男の子との、「難しい言葉の言い合い」なんて、吹き出してしまった。かのこちゃん独自の感性でえらばれた、言葉のストックが大活躍。この試合、判定が難しいよなぁ。
お父さんとお母さんもまた良い感じの人だ。真摯で、でも、まじめ過ぎなくて、暖かい。
直木賞候補にしては、新書で薄いので迫力不足かもしれないけれど、後味の良いすてきな物語でした。