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マドレーヌ夫人はバイリンガル

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)


 かのこちゃんは小学校一年生。マドレーヌは、猫。お父さんとお母さんと、犬のとの暮らしぶりが、マッキーメらしい語り口で綴られていて、ほのぼのしてしまった。
 ホルモー、鹿と来て今度は猫や犬がしゃべるんですよ。
 かのこちゃんとすずちゃんの一年生らしい交流もかわいらしい。
 クラスの男の子との、「難しい言葉の言い合い」なんて、吹き出してしまった。かのこちゃん独自の感性でえらばれた、言葉のストックが大活躍。この試合、判定が難しいよなぁ。
 お父さんとお母さんもまた良い感じの人だ。真摯で、でも、まじめ過ぎなくて、暖かい。
 直木賞候補にしては、新書で薄いので迫力不足かもしれないけれど、後味の良いすてきな物語でした。