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天地明察 新しい暦を作る

天地明察

天地明察


 江戸時代、いろいろな仕事があるもんだなぁ。碁を打つのが仕事ってすごい。と思ったが、いまもプロの人いましたね。本因坊とか、同じですものね。
 登場人物がどの人も、みんな生き生きしていて、勝手に脳内で配役を決めてしまいました。
 ちょっと線の細い春海、直角な感じの安藤さん、イケメンでなに考えているかわからなそうな老中・酒井、かくしゃくとしたご老人・伊藤と武部、キリリとりりしい娘えん、天才ふうではない関さんなどなど。実写化はOKです。
 初めは頼りなく思えた春海もだんだんと成長し、したたかな策士になっていくし、星への思い、数学への思い、暦への思いがみんな熱くてかっこいい。何問か出てくる算学の問題はスルーしたけれど、長さを感じさせない、でも読み応えたっぷりでした。
 冲方さん、こんなお話を書く方だったんですね。これからも楽しみです。